10月９日金曜夜10時、第73回のゲストは、歌手・女優の松島トモ子さんです。
1950年、映画「獅子の罠」でデビューし、雑誌「少女」の表紙を10年間にわたって飾るなど国民的アイドルとして当時から著名な松島さん。満州の奉天生まれで、戦後、母・志奈枝さんに抱かれて日本に引き揚げました。東京の母方の実家にたどり着いたときには、祖母が「ひからびた蛙のような子」と言ったといいます。
三井物産に勤めていた父は赴任地の満州で現地招集を受け出征。シベリアに抑留され、松島さんが生後３カ月の昭和20年10月に収容所で病死しました。松島さんは父親に会ったことがありません。
松島さんと母・志奈枝さんが、願い続けたシベリア墓参が実現したのは、父が亡くなって45年後の平成２年５月。シベリアのフィヨドロフカを訪れ、当時の様子を知っている人たちから話を聞き、子供の頃に聞き覚えたロシア民謡を共に歌ったという。
母娘で訪れたシベリアのこと、父と同じシベリア抑留者のこと…松島さんのお話を存分に伺います。

松島トモ子
歌手・女優

1950年映画「獅子の罠」でデビュー。以後、名子役として活躍、「鞍馬天狗」「丹下左膳」など80本以上の映画に主演。童謡・歌謡曲の歌手。雑誌「少女」の表紙を10年間務めたことでも著名。近年では車いすダンスの普及活動に尽力。

※ プロフィールは放送日2015.10.09時点の情報です